Revvity Signals、Bio-IT Worldでその詳細が明らかに

BioIT World
Revvity Signals

2023年5月16日~18日に開催されたBio-IT Worldは、非常に素晴らしいものでした。新型コロナウイルスのパンデミック以降、初めて対面式で開催されたイベントとなりました。ようやく直接話せるようになったことが何と素晴らしいことか、という参加者の皆様の会話を繰り返し耳にしました。

私達のチームにとって、Bio-IT Worldは、別の意味でも重要なものでした。新ブランド、Revvity Signalsの発表が行われたからです。Revvity Signalsの発表は、ニューヨーク証券取引所で5月16日の朝、RevvityのCEOプラルハード シン(Prahlad Singh)とRevvity エグゼクティブチームが、新会社としてRevvityを同証券取引所への上場で始まりました。その後、この新ブランドの発表はBio-IT Worldでも行われました。

私達(旧PerkinElmer Informatics)は、会社のリブランディングという、またとない機会を活かし、「informatics」という一般的な名称から、最も重要な製品ライン「Signals」の名称を採用しました。

Revvity Signals Team

まず、「Revvity」とは何でしょう?     
新しい社名はラテン語に由来し、ラテン語の「Revolution(変革)」「Vita(生命・人生)」を短縮したものに、unity(統一)の「ty」を組み合わせたものです。これは、発見から開発まで、診断から治療までの技術とソリューションのご提供を通じて、生命に変革起こすという私達の決意を表しています。

Revvity Signals Softwareは、まさしく科学界のゲームチェンジャーであり、データを科学的なイノベーションに変えます。Revvity Signalsの製品類は、製薬・バイオテクノロジー・材料・特殊化学品・臨床の各分野にわたる研究者が、データから重要な洞察を見いだし、シームレスにアイデアを共有し、情報の検索を簡便化するという私達のコミットメントを具現化するものです。今後数か月間にわたる、PerkinElmer InformaticsからRevvity Signalsへの移行に、是非、ご注目ください。

しかし、ただ一つ変わらないことは、お客様である皆様とのお約束、つまりは、お客様を成功に導くためのコミットメントです。

David Glosalvez Speak at Bio-IT World

Revvity SignalsにとってBio-IT Worldの意義は、新しい会社名を発表できただけではなく、科学関連のプログラムで強力なソートリーダーシップを発揮できたことにあります。これは、Bio-IT Worldのプログラムの冒頭で、Revvity Signals Software 科学技術担当エグゼクティブディレクターのデビッド ゴサルベス(David Gosalvez)が、立ち見席のみの聴衆に対し新しい社名の紹介だけでなく、基調講演をしたことからも明らかです。

ゴサルベスは、Pfizer社 AI・ML・アナリティクス・データ担当 副社長 アナスタシア クリスチャンソン(Anastasia Christianson)氏と、同社のデジタルヘルス&メディシン 代表 兼 ゼネラルマネージャー エドワード コックス(Edward Cox)氏を紹介しました。同氏は、Pfizer社での創薬におけるAIの活用について講演しました。

ゴサルベスは、科学研究での人工知能の現状を説明し、私達はリサーチインフォマティクスの専門家として、AIにできることとできないことを現実的に考える必要があると強調しました。例えば、ChatGPTが私達のすべての仕事を代行するのはまだまだ先であると述べました。むしろ、現在、利用できるAIツールには2つの異なる目的があり、限定的なものとみなす必要があります。それは、研究者が研究に集中できるよう単調な作業の一部を代行させることと、実験に関わる様々なパラメーターを入れ替えるための検討を加速させることです。ゴサルベスの発言は、クリスチャンソン氏とコックス氏の発表には理想的なものになりました。

別の科学関連プログラムのプレゼンテーションでは、Signals Notebook™ シニアプロダクトマーケティング マネージャーのレイチェル ビエンストック(Rachelle Bienstock)がデータ管理のセッションのモデレーターを務めました。ここでは、Revvity Signalsのお客様であるGSK Pharmaceuticals社 NCEメディシン デザインデータストラテジー サイエンティフィックリーダーのスティーブン ブラフ(Stephen Brough)氏と、Proteovant Therapeutics社 リサーチインフォマティクス ディレクターのカシフ ホダ(Kasif Hoda)氏が素晴らしいプレゼンテーションを行いました。

Speaker_Stephen Brough

ブラフ氏のプレゼンテーションでは、自らのチームが実感しているSignals VitroVivo™の驚異的な分析力とビジュアライゼーション性能について説明しました。ブラフ氏のチームは大規模な創薬スクリーニングプロジェクトを実施中ですが、そこで、Signals VitroVivoがGSKのニーズに対して迅速かつ柔軟に対応できることを実感しました。また、非常に複雑なプロジェクトでも、Signals VitroVivoのAPIを活用し、GSKが必要とするあらゆることでラボデータ管理・解析ソリューションを適応できる同社の能力を高く評価しました。

Kashif Hoda

ホダ氏は、Signals Notebook・Signals VitroVivo・Signals Inventa™からTIBCO® Spotfire®・Lead Discovery Premiumに至る広範にわたるSignals Research Suite™の機能を駆使して、スタートアップ企業での創薬を行ったことを話しました。スタートアップ企業であるProteovant Therapeutics社は、レガシーシステムによる負担がないため、世界水準の創薬プラットフォームを構築し、組織の創薬プログラムを促進できました。

ブラフ氏とホダ氏は、プレゼンテーションの締めくくりとして、パネルディスカッションに参加し、アドバンスドアナリティクス ソリューションとビジュアライゼーション ソリューションを導入する際の課題と可能性について、大規模創薬組織と小規模創薬組織を比較しました。

このパネルディスカッションの結論で最も印象的だったのは、Signals Research Suiteのソリューションには、小規模スタートアップ企業にも巨大組織にも十分に適応できる柔軟性があり、最も要求の厳しい創薬スクリーニングの課題を達成するだけの性能を備えていることが示されたことでした。

Rachelle Bienstock

データサイエンス・アナリティクステクノロジーのセッションでは、Revvity Signals プロダクトポートフォリオ ディレクターのダン ウィーバー(Dan Weaver)がランチョンプレゼンテーションを行い、Oracleデータウェアハウスを使用して機器データや実験データを保存にする際の課題を説明しました。そして、メンテナンス・クエリ・スケーリングにおいて、Signals Inventaのデータモデルがいかに容易であるかを強調しました。ウィーバーは、Signals Inventaを採用する企業が増えれば、Signals Inventaが膨大な量のデータを統合する際の「秘密兵器」となり、創薬業務での意思決定を加速できると提唱しました。

このBio-IT Worldでのプレゼンテーションの一端からもお分かりのように、Signals Research Suiteには、あらゆる組織規模に対応できる創薬支援のための強力な機能を備えています。

RevvitySignals Research Suiteは、創薬を迅速に進める上で大いに貢献します。是非、詳細についてお問い合わせください。

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クリス スタンプ(Chris Stumpf)
Revvity Signals Software シニアプリンシパル マーケティング プロフェッショナル

スタンプは、Revvity Signals Softwareでマーケティングプログラムを担当するシニアプリンシパル マーケティングプロフェッショナルです。分析機器・インフォマティクス業界で、医薬品・ライフサイエンスから化学物質・材料に至るまで20年を超える経験があります。Purdue Universityで分析化学・質量分析のPh.D.を取得しています。